保険

漢方エキス剤のこと

漢方エキス剤の長所と短所

漢方エキス剤には、保険が使える、煎じる手間がなくなり、持ち運びができる、薬局の手間が減る、品質が安定するなどの長所があり、それが広く普及した大きな要因となりました。一方で患者さんの病態に合わせた加減ができない、種類が少ないなどの短所もあります。
漢方エキス剤のこと

漢方エキス剤とは何か

煎じ薬は複数の生薬を煎じて作る薬ですが、この煎じ薬をエキス化し顆粒や錠剤、カプセルにしたものが漢方エキス剤です。1957年に初めて小太郎漢方製薬株会社から発売され、1967年以降保険収載が開始されてから、漢方エキス剤は急速に普及していきます。
漢方エキス剤のこと

保険収載の漢方エキス剤はどの様に決まったのか?

保険収載されている漢方エキス剤は148種類です。中国2000年の誇る数多の方剤の中からどの様に選ばれたのかは不明です。エキス剤が保険収載された時代からも環境の変化、科学の進歩等があり、必要とされるエキス剤も変化してきていて、種類が少なすぎるのが現状です。
漢方エキス剤のこと

はじめに

現在、漢方は内科専門医試験にも取り入れられ、医師の9割が何らかの形での漢方処方経験があると言われています。漢方エキス剤の開発と保険収載が大きな要因でしょう。そして現状、9割の医師が処方経験を持つ「漢方」は漢方エキス剤がその中心、ほとんど唯一のツールです。