呼吸症状

傷寒論、金匱要略に見られる呼吸症状には短気少気がある
短気、少気には杏仁は配合されない。
起坐呼吸について(「不得臥」など)
古典ではしばしば「不得臥」という表記が見られるが、起坐呼吸を指すものがあると考えられる。
座位で呼吸が楽になる臨床症状。臥位姿勢と比較して横隔膜が下がり、肺の運動が容易になるため、呼吸が楽になる。
臥位姿勢と比較して静脈還流量が減少し、心臓への負荷が減少する。
左心不全に見られる主要徴候として知られるが、呼吸器疾患でも見られる。
前屈位(「踡」「護腹如懷卵物」など)
古典では「踡」という表記が見られる。寒くて横になって縮こまっている様子を指す。原因は心機能低下によるものか?
古典では「護腹如懷卵物」という表記が見られる。心膜炎の胸痛軽減のための姿勢だろうか。