原文
少陽中風 兩耳無所聞 目赤 胸中滿而煩者 不可吐下
吐下則悸而驚
少陽、風に中り、兩耳聞く所無く、目赤く、胸中滿ちて煩する者、吐下す可からず。
吐下すれば則ち悸して驚す。
条文解説条文を細かく解釈してみよう
少陽中風ウィルス性疾患(中風)。
兩耳無所聞 目赤耳が聞こえず(兩耳無所聞)、目が赤くなる(目赤)。急性中耳炎、急性結膜炎を引き起こすウィルスと思われる(アデノウィルスなど)。
胸中滿而煩者 不可吐下苦しい感じ(胸中滿而煩)がする場合、吐かせたり下したりしてはいけない。嘔吐・下痢による脱水、電解質異常、酸塩基平衡異常が起こるためである。
吐下則悸而驚嘔吐・下痢をすれば、脱水、電解質異常(低Na、低K)、酸塩基平衡異常により、動悸、痙攣が起きる。
考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
???
現代中医学ではこう考えた