傷寒論 辨少陽病脉證并治第9-264条

原文

少陽中風 兩耳無所聞 目赤 胸中滿而煩者 不可吐下 
吐下則悸而驚

少陽、風にあたり、兩耳聞く所無く、目赤く、胸中滿ちて煩する者、吐下す可からず。
吐下すれば則ち悸して驚す。

条文解説条文を細かく解釈してみよう

少陽中風ウィルス性疾患(中風)。

兩耳無所聞 目赤耳が聞こえず(兩耳無所聞)、目が赤くなる(目赤)。急性中耳炎、急性結膜炎を引き起こすウィルスと思われる(アデノウィルスなど)。

胸中滿而煩者 不可吐下苦しい感じ(胸中滿而煩)がする場合、吐かせたり下したりしてはいけない。嘔吐・下痢による脱水、電解質異常、酸塩基平衡異常が起こるためである。

吐下則悸而驚嘔吐・下痢をすれば、脱水、電解質異常(低Na、低K)、酸塩基平衡異常により、動悸、痙攣が起きる。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

???

現代中医学ではこう考えた