傷寒論 辨太陽病脉證并治中第6-53条

原文

病常自汗出者 此爲榮氣和 
榮氣和者 外不諧 以衞氣不共榮氣諧和故爾 
以榮行脉中 衞行脉外 復發其汗 榮衞和則愈 宜桂枝湯 十九 用前第十二方

病、常に自汗出づる者は此れを榮氣和すと為す。
榮氣和する者は外諧せず。衞氣が栄気とととのわざるを以っての故のみ。
榮は脉中を行き、衞は脉外を行くを以って復た其の汗を發し、榮衞が和すれば則ち愈ゆ。桂枝湯に宜し。(十九 前の第十二の方を用う)

桂枝湯方

エキス剤有

桂枝湯

  • 桂枝掲載条文傷寒論12条13条15条17条18条19条24条25条26条28条30条42条44条45条53条54条56条57条63条91条95条106条162条164条234条240条276条372条387条、金匱要略17-36条(傷寒論372条と同文)・20-1条21-8条
  • 傷寒論12・13・15・24・25条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、生姜(切る)、大棗(割く)、三味(桂枝・芍薬・甘草か?)を㕮咀(細かく切る・砕く)する、服用後熱い稀粥1升を啜る
  • 傷寒論42・44・45・53・54・56・57・91・95・276・372条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、生姜(切る)、大棗(割く)、服用後熱い稀粥1升を啜る
  • 傷寒論234・240条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、大棗(割く)、服用後熱い稀粥1升を啜る
  • 金匱要略10-19条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、全薬味を刻む
  • 金匱要略17-36条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、全薬味を㕮咀する 服用後熱い稀粥1升を啜る

条文解説条文を細かく解釈してみよう

病常自汗出者 此爲榮氣和いつも汗が出る人は神経障害がある。汗が出るだけ血管には水分があるということ。

榮氣和者 外不諧 以衞氣不共榮氣諧和故爾

以榮行脉中 衞行脉外 復發其汗 榮衞和則愈 宜桂枝湯しかし脱水、電解質異常、酸塩基平衡異常が出てくるので、桂枝湯を服用しておくと良い。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

???

???

中国伝統医学ではこう考えた
日本漢方ではこう考えた