金匱要略 腹滿寒疝宿食病脉證治第10-24条

原文

問曰 人病有宿食 何以別之 
師曰 寸口脉浮而大 按之反濇 尺中亦微而濇 故知有宿食 大承氣湯主之

問うて曰く、人、宿食有るを病む。何を以ってこれを別つか。
師曰く、寸口脉浮で大。これを按ずるに反って濇。尺中亦微にして濇。故に宿食有るを知る。大承氣湯これを主る。

大承気湯方

エキス剤有

大承気湯

条文解説条文を細かく解釈してみよう

問曰 人病有宿食 何以別之消化管内に便が溜まっているかどうかを、どう判断したらよいか。

師曰 寸口脉浮而大 按之反濇 尺中亦微而濇 故知有宿食 大承氣湯主之寸口の脈を診ると、交感神経興奮(浮)、酸欠気味(大)の脈で、押すとドロドロ(濇)としている。尺中の脈を診ると、循環血液量が少なく(微)、ドロドロ(濇)としている。血中の水分が少ない=腸から水分が吸収できていない=水分のない硬い便がある(便秘)と判断している。大承気湯で排便させる(「主」なので確信を持った処方である)。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

???

  • 便は何かと溜まる。
  • 糖尿病の可能性もなくはないが、趺陽脉を言わないので違うのだろう。脱水の原因はわからない。