傷寒論 辨陽明病脉證并治第8-220条

原文

二陽併病 
太陽證罷 但發潮熱 手足漐漐汗出 大便難而讝語者 下之則愈 宜大承氣湯 十 用前第二方

二陽の併病。
太陽の證罷み、但だ潮熱を発し、手足漐漐として汗出で、大便難くして、讝語する者、これを下せば則ち愈ゆ。大承氣湯に宜し。(十 前の第二方を用う)

大承気湯方

エキス剤有

大承気湯

条文解説条文を細かく解釈してみよう

二陽併病太陽病(細菌感染)と陽明病(消化機能低下か)の併病。

太陽證罷 但發潮熱太陽病症状(交感神経興奮、頭項強痛、悪寒)は止み、ただ弛張熱(潮熱)がある。

手足漐漐汗出 大便難而讝語者冷や汗が出る。冷や汗は神経異常、あるいは低血圧、低血糖、交感神経の強い興奮による。消化機能低下のため大便が出にくい。太陽病症状は止んだが、消化機能は以前低下していて、今弛張熱もあるので、便は溜まっているだろう。脳炎・脳症のためだろうか、うわごと(讝語)を言う。

下之則愈 宜大承氣湯排便させれば=便秘解消、頭蓋内圧低下で回復する。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

???

  • ???