原文
二陽併病
太陽證罷 但發潮熱 手足漐漐汗出 大便難而讝語者 下之則愈 宜大承氣湯 十 用前第二方
二陽の併病。
太陽の證罷み、但だ潮熱を発し、手足漐漐として汗出で、大便難くして、讝語する者、これを下せば則ち愈ゆ。大承氣湯に宜し。(十 前の第二方を用う)
大承気湯方
- 大承気湯掲載条文傷寒論208条・209条・212条・215条・217条・220条・238条・240条・241条・242条・251条・252条・253条・254条・255条・256条・320条・321条・322条、金匱要略2-14条・10-13条(傷寒論255条と同文だが飲み方が違う)・10-24条・10-25条・10-26条・17-37条・17-38条・17-39条・17-40条・21-3条・21-7条
- 傷寒論、金匱要略2-14条:芒硝を入れる前に滓を除く
- 金匱要略10-13条:芒硝を入れる前に滓を除かない
条文解説条文を細かく解釈してみよう
二陽併病太陽病(細菌感染)と陽明病(消化機能低下か)の併病。
太陽證罷 但發潮熱太陽病症状(交感神経興奮、頭項強痛、悪寒)は止み、ただ弛張熱(潮熱)がある。
手足漐漐汗出 大便難而讝語者冷や汗が出る。冷や汗は神経異常、あるいは低血圧、低血糖、交感神経の強い興奮による。消化機能低下のため大便が出にくい。太陽病症状は止んだが、消化機能は以前低下していて、今弛張熱もあるので、便は溜まっているだろう。脳炎・脳症のためだろうか、うわごと(讝語)を言う。
下之則愈 宜大承氣湯排便させれば=便秘解消、頭蓋内圧低下で回復する。
考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
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