原文
尺寸倶浮者 太陽受病也
當一二日發 以其脉上連風府 故頭項痛 腰脊強
尺寸倶長者 陽明受病也
當二三日發 以其脉夾鼻絡於目 故身熱 目疼 鼻乾 不得臥
尺寸倶弦者 少陽受病也
當三四日發 以其脉循脇絡於耳 故胸脇痛而耳聾 此三經皆受病 未入於府者 可汗而已
尺寸倶沈細者 太陰受病也
當四五日發 以其脉布胃中絡於嗌 故腹滿而嗌乾
尺寸倶沈者 少陰受病也
當五六日發 以其脉貫腎絡於肺 繋舌本 故口燥舌乾而渇
尺寸倶微緩者 厥陰受病也
當六七日發 以其脉循陰器絡於肝 故煩滿而嚢縮 此三經皆受病 已入於府 可下而已
尺寸倶に浮の者は、太陽が病を受けるなり。
當に一二日にして發すべし。其の脉は上って風府に連なるを以ての故に頭項痛み、腰脊強る。
尺寸倶に長なる者は、陽明が病を受くるなり。
當に二三日にして發すべし。其の脉は鼻を夾み目に絡すを以ての故に身熱し、目疼き、鼻乾き、臥することを得ず。
尺寸倶に弦なる者は、少陽が病を受くるなり。
當に三四日にして發すべし。其の脉は脇に循い、耳に絡するを以て故に胸脇痛んで耳聾す。此の三經が皆病を受くるも未だ府に入らざる者は汗す可きのみ。
尺寸倶に沈細なる者は、太陰が病を受くるなり。
當に四五日にして發すべし。其の脉は胃中に布き、嗌に絡すを以ての故に腹滿して嗌が乾く。
尺寸倶に沈なる者は、少陰が病を受くるなり。
當に五六日にして發すべし。其の脉は腎を貫き、肺に絡し、舌本に繋がるを以て故に口燥き、舌乾いて渇す。
尺寸倶に微緩なる者は厥陰が病を受くるなり。
當に六七日にして發すべし。其の脉は陰器に循い、肝に絡すを以ての故に煩滿して嚢縮む。此の三經が皆病を受け、已に府に入れば下す可きのみ。
条文解説条文を細かく解釈してみよう
尺寸倶浮者 太陽受病也太陽病ではなく、太陽経が病に侵されたという意味。
當一二日發 以其脉上連風府 故頭項痛 腰脊強髄膜炎を示唆。
尺寸倶長者 陽明受病也
當二三日發 以其脉夾鼻絡於目 故身熱 目疼 鼻乾 不得臥
尺寸倶弦者 少陽受病也
當三四日發 以其脉循脇絡於耳 故胸脇痛而耳聾 此三經皆受病 未入於府者 可汗而已耳が聞こえなくなる症状。
尺寸倶沈細者 太陰受病也
當四五日發 以其脉布胃中絡於嗌 故腹滿而嗌乾嗌=咽喉。
尺寸倶沈者 少陰受病也
當五六日發 以其脉貫腎絡於肺 繋舌本 故口燥舌乾而渇
尺寸倶微緩者 厥陰受病也カンジダ症。厥陰はカンジダ症である。
當六七日發 以其脉循陰器絡於肝 故煩滿而嚢縮 此三經皆受病 已入於府 可下而已
条文からの考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
???
- 脈の状態は自律神経 ホルモン 電解質 体温 (薬物)を表す。
- 経脈で説明。理論と結び付けているためこじつけであるが、それぞれ特定の病を示唆していると考えられる。