金匱要略 痓濕暍病脉證第2-7条

原文

病者 身熱足寒 頸項強急 惡寒 時頭熱 面赤目赤 獨頭動搖 卒口噤 背反張者 痓病也 
若發其汗者 寒濕相得 其表益虚 即惡寒甚 發其汗已 其脉如蛇

病者、身熱し、足寒え、頸項強ばり急れ、惡寒し、時に頭熱し、面赤く目赤く、獨り頭動搖す。卒に口を噤み、背の反張する者、痓病也。
若し其の汗を発する者、寒濕相得て其の表益益虚し、即ち惡寒甚だし。其の汗発し已って其の脉は蛇の如し。

  • 傷寒論4-6条と同文。傷寒論では「若發其汗者」以下がない。

条文解説条文を細かく解釈してみよう

病者 身熱足寒血流が滞り、四肢が冷え、体幹のみが温かい。

頸項強急 惡寒 時頭熱 面赤目赤 獨頭動搖髄膜炎で痙攣をおこしている。ショックも。

卒口噤 背反張者 痓病也

若發其汗者 寒濕相得 其表益虚 即惡寒甚もし発汗させたら、感染症と脱水で(寒濕相得)ますます表が虚する。悪寒=体温低下によるもの。

發其汗已 其脉如蛇不整脈。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

髄膜炎による痙攣