原文
太陽病
下之後 脉促胸滿者 桂枝去芍藥湯主之 方八 促一作縦
太陽病。
これを下して後、脉促、胸滿る者は桂枝去芍藥湯これを主る。(方八 促一に縦に作る)
桂枝去芍藥湯方
桂枝三兩 去皮 甘草二兩 炙 生薑三兩 切 大棗十二枚 擘
右四味 以水七升 煮取三升 去滓 温服一升 本云 桂枝湯 今去芍藥 將息如前法
- 桂枝去芍薬湯掲載条文傷寒論21条
条文解説条文を細かく解釈してみよう
太陽病細菌感染症。
下之後 脉促胸滿者瀉下後、不整脈。心臓のT波が高くなって(テント状T波)QT間隔が短縮する。 →下痢
桂枝去芍藥湯主之下痢のためにアシドーシスが起こり、カリウムの細胞外シフトが亢進して高K血症となったため、Caチャネル閉鎖作用のある芍薬を排除している。
考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
下痢→アシドーシス→高K血症治療
- 桂枝・生姜:消化管蠕動運動の抑制
- 甘草:腎臓におけるNa・水吸収及びK排出の促進
- 大棗:Kの細胞内シフト促進
- L型Caチャネル閉鎖作用のある芍薬は排除(高Kの治療にはCa製剤が用いられる場合がある)。