傷寒論 辨太陽病脉證并治上第5-21条

原文

太陽病 
下之後 脉促胸滿者 桂枝去芍藥湯主之 方八 促一作縦

太陽病。
これを下して後、脉促、胸滿る者は桂枝去芍藥湯これを主る。(方八 促一に縦に作る)

桂枝去芍藥湯方

桂枝三兩 去皮 甘草二兩 炙 生薑三兩 切 大棗十二枚 擘
右四味 以水七升 煮取三升 去滓 温服一升 本云 桂枝湯 今去芍藥 將息如前法

エキス剤無

桂枝去芍薬湯

桂枝去芍薬湯の飲み方

  • 桂枝去芍薬湯掲載条文傷寒論21条

条文解説条文を細かく解釈してみよう

太陽病細菌感染症。

下之後 脉促胸滿者瀉下後、不整脈。心臓のT波が高くなって(テント状T波)QT間隔が短縮する。 →下痢

桂枝去芍藥湯主之下痢のためにアシドーシスが起こり、カリウムの細胞外シフトが亢進して高K血症となったため、Caチャネル閉鎖作用のある芍薬を排除している。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

下痢→アシドーシス→高K血症治療

  • 桂枝・生姜:消化管蠕動運動の抑制
  • 甘草:腎臓におけるNa・水吸収及びK排出の促進
  • 大棗:Kの細胞内シフト促進
  • L型Caチャネル閉鎖作用のある芍薬は排除(高Kの治療にはCa製剤が用いられる場合がある)。