原文
濕家
其人但頭汗出 背強 欲得被覆向火
若下之早則噦 胸滿 小便不利
舌上如胎者 以丹田有熱 胸中有寒
渇欲得水 而不能飮 口燥煩也
濕家。
其の人は但だ頭に汗が出、背が強り、被覆して火に向かうことを得んと欲す。
若し之を下すこと早ければ則ち噦す。胸が滿ち、小便利せず。
舌の上、胎の如き者、丹田に熱が有り、胸の中に寒が有るを以て
渇して水を得んと欲するも飲む能わず。口が燥煩するなり。
- 金匱要略2-17条と同文。金匱要略では胸滿の前に「或」が入る。
条文解説条文を細かく解釈してみよう
濕家洪水の後に流行った病を「湿家」と総称したのではないか。
其人但頭汗出 背強 欲得被覆向火頭汗はエストロゲン過剰によるもの。肝機能障害である。背が強張るのは腎障害か。体温低下もある。
若下之早則噦 胸滿 小便不利瀉下治療が時期尚早であれば、横隔膜を刺激してしゃっくりが出る。心不全、もしくは食道に障害がある(胸満)。
舌上如胎者 以丹田有熱深在性カンジダ症だろう。
胸中有寒 渇欲得水 而不能飮 口燥煩也
考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
深在性カンジダ症だろう