原文
病者一身盡疼 發熱 日晡所劇者 名風濕
此病傷於汗出當風 或久傷取冷所致也 可與麻黄杏仁薏苡甘草湯
病者、一身盡く疼く。發熱し、日晡所劇しき者は風濕と名づく。
此の病は汗出でて風に當たるに傷られ、或は久しく冷を取るに傷られて致す所也。麻黄杏仁薏苡甘草湯を與う可し。
麻黄杏仁薏苡甘草湯方
麻黄去節 半兩 湯泡 甘草一兩 炙 薏苡仁半兩 杏仁十箇 去皮尖 炒
右剉麻豆大 毎服四錢匕 水盞半 煮八分 去滓 温服 有微汗避風
微汗有り、風を避ける。冷えないようにしろ、ということだろうか。
条文解説条文を細かく解釈してみよう
病者一身盡疼身体痛。
發熱 日晡所劇者 名風濕発熱し、夕方悪化する。コルチゾール低下するころに体温上昇。薏苡仁を配合することから、ウィルス感染(風)と思われる。
此病傷於汗出當風 或久傷取冷所致也発汗して冷えた。体温低下が原因である。
湯泡泡立てることで、電解質(K、Ca)を麻黄のカテキンと結合させ、服用できるようにしている。
炒エムルシンを失活させている。
考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
体温低下からのウィルス感染。ブルセラ症?
- 薏苡仁は抗ウィルスと考えられる。
- 筋肉痛などとセットの「日晡所発熱」はブルセラ症である。潮熱は實なり。
- 煎じ時間がとても短い。
- 生薬量も少ない。
- Mg、Caが欲しい。