金匱要略 痓濕暍病脉證第2-22条

原文

病者一身盡疼 發熱 日晡所劇者 名風濕 
此病傷於汗出當風 或久傷取冷所致也 可與麻黄杏仁薏苡甘草湯

病者、一身盡く疼く。發熱し、日晡所劇しき者は風濕と名づく。
此の病は汗出でて風に當たるに傷られ、或は久しく冷を取るに傷られて致す所也。麻黄杏仁薏苡甘草湯を與う可し。

麻黄杏仁薏苡甘草湯方

麻黄去節 半兩 湯泡 甘草一兩 炙 薏苡仁半兩 杏仁十箇 去皮尖 
右剉麻豆大 毎服四錢匕 水盞半 煮八分 去滓 温服 有微汗避風

微汗有り、風を避ける。冷えないようにしろ、ということだろうか。

エキス剤有

麻杏薏甘湯

麻杏薏甘湯の飲み方

  • 麻杏薏甘湯掲載条文金匱要略2-22条
  • 傷寒論4-13条と同文。

条文解説条文を細かく解釈してみよう

病者一身盡疼身体痛。

發熱 日晡所劇者 名風濕発熱し、夕方悪化する。コルチゾール低下するころに体温上昇。薏苡仁を配合することから、ウィルス感染(風)と思われる。

此病傷於汗出當風 或久傷取冷所致也発汗して冷えた。体温低下が原因である。

湯泡泡立てることで、電解質(K、Ca)を麻黄のカテキンと結合させ、服用できるようにしている。

エムルシンを失活させている。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

体温低下からのウィルス感染。ブルセラ症?

  • 薏苡仁は抗ウィルスと考えられる。
  • 筋肉痛などとセットの「日晡所発熱」はブルセラ症である。潮熱は實なり。
  • 煎じ時間がとても短い。
  • 生薬量も少ない。
  • Mg、Caが欲しい。