協熱・恊熱

協熱・恊熱とは現代的に考えると、協熱・恊熱とは何なのか?

表証の熱+裏証の熱

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協熱・恊熱を含む条文古典に散見する協熱・恊熱

宋版傷寒論3-20条

凡傷寒之病多從風寒得之 始表中風寒 入裏則不消矣 未有温覆而當不消散者 不在證治 擬欲攻之 猶當先解表 乃可下之
若表已解 而内不消 非大滿 猶生寒熱則病不除 若表已解 而内不消 大滿大實 堅有燥屎 自可除下之 雖四五日不能爲禍也
若不宜下 而便攻之 内虚熱入 協熱遂利 煩躁諸變 不可勝數 輕者困篤 重者必死矣

宋版傷寒論139条
太陽病 二三日 不能臥 但欲起 心下必結 脉微弱者 此本有寒分也 反下之 若利止 必作結胸 未止者 四日復下之 此作協熱利也

太陽病、二三日。臥する能わず。但だ起きんと欲するものは、心下必ず結す。脉微弱の者は、此れ本もと寒分有る也。反ってこれを下して若し利止めば、必す結胸を作す。未だ止まざる者、四日して復たこれを下せば此れ協熱利を作す也。

宋版傷寒論140条

太陽病 下之其脉促 不結胸者 此爲欲解也 脉浮者 必結胸 脉緊者 必咽痛 脉弦者 必兩脇拘急 脉細數者 頭痛未止 脉沈緊者 必欲嘔 脉沈滑者 協熱利 脉浮滑者 必下血

太陽病。これを下し、其の脉が促にして結胸せざる者は、此れ解せんと欲すと為す也。脉浮の者は必ず結胸す。脉緊の者は必ず咽痛む。脉弦の者は必ず兩脇拘急す。脉細數の者は頭痛未だ止まず。脉沈緊の者は必ず嘔せんと欲す。脉沈滑の者は協熱利す。脉浮滑の者は必ず下血す。

宋版傷寒論163条

太陽病 外證未除 而數下之 遂恊熱而利 利下不止 心下痞鞕 表裏不解者 桂枝人參湯主之 方二十五

太陽病。外證未だ除かざるに、數數これを下し、遂に恊熱して利す。利下止まず、心下痞鞕す。表裏解せざる者、桂枝人參湯これを主る。(方二十五)

桂枝人參湯方
桂枝四兩 別切 甘草四兩 炙 白朮三兩 人參三兩 乾薑三兩
右五味 以水九升 先煮四味 取五升 内桂 更煮取三升 去滓 温服一升 日再夜一服

宋版傷寒論258条

若脉數不解 而下不止 必恊熱便膿血也