桃核承気湯

エキス剤有

桃核承気湯

  • 桃核承気湯掲載条文傷寒論106条

生薬解説各生薬は何をしているのか

大黄【下品】アントラキノン誘導体作用、タンニン作用。 →大黄

芒硝【上品】硫酸ナトリウム・硫酸マグネシウム →芒硝

甘草【上品】ミネラルコルチコイド作用、腎機能には問題ない。甘草は多くのフラボノイド関連のポリフェノール性成分を含む。 →甘草

桂枝【上品】縮合性タンニン作用 →桂枝

桃仁【下品】鉄と結合? →桃仁

掲載条文

宋版傷寒論106条
康治版傷寒論31条

太陽病不解 熱結膀胱 其人如狂 血自下 下者愈 其外不解者 尚未可攻 當先解其外 外解已 但少腹急結者 乃可攻之 宜桃核承氣湯 方五十六 後云解外宜桂枝湯

太陽病、解せず。熱膀胱に結び、其の人狂の如し。血自ら下る。下る者は愈ゆ。其の外解せざる者は尚未だ攻む可からず。當に先ず其の外を解すべし。外解し已つて但だ少腹急れ結ばれる者は乃ちこれを攻む可し。桃核承氣湯に宜し。(方五十六 後に云う、外を解するには桂枝湯に宜し、と)

桃核承氣湯方
桃仁五十箇 去皮尖 大黄四兩 桂枝二兩 去皮 甘草二兩 炙 芒消二兩
右五味 以水七升 煮取二升半 去滓 内芒消 更上火微沸 下火 先食温服五合 日三服 當微利

???

用途桃核承気湯はどのような時に使用されるのか?

中医学では
日本漢方では

原病に関わらず、????

漢方エキス剤複数社から販売されている場合は、使い分けることが可能です

ツムラ

TJ-61(顆粒)

桃核承気湯(ツムラ)

コタロー

N61(細粒)

桃核承気湯(コタロー)

クラシエ

KB-61(細粒)
EK-61(細粒)
EKT-61(錠剤)

桃核承気湯(クラシエ)

具体的な使い分け方については別頁で解説します。