傷寒。大いに下せし後、復た汗を發し、心下痞す。
惡寒する者は表未だ解せざる也。痞を攻む可からず。當に先ず表を解すべし。表を解せば乃ち痞を攻む可し。
表を解するには桂枝湯に宜し。痞を攻めるには大黄黄連瀉心湯に宜し。(二十六 瀉心湯は前の第十七の方を用いる)
桂枝湯方
- 桂枝掲載条文傷寒論12条・13条・15条・17条・18条・19条・24条・25条・26条・28条・30条・42条・44条・45条・53条・54条・56条・57条・63条・91条・95条・106条・162条・164条・234条・240条・276条・372条・387条、金匱要略17-36条(傷寒論372条と同文)・20-1条・21-8条
- 傷寒論12・13・15・24・25条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、生姜(切る)、大棗(割く)、三味(桂枝・芍薬・甘草か?)を㕮咀(細かく切る・砕く)する、服用後熱い稀粥1升を啜る
- 傷寒論42・44・45・53・54・56・57・91・95・276・372条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、生姜(切る)、大棗(割く)、服用後熱い稀粥1升を啜る
- 傷寒論234・240条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、大棗(割く)、服用後熱い稀粥1升を啜る
- 金匱要略10-19条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、全薬味を刻む
- 金匱要略17-36条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、全薬味を㕮咀する 服用後熱い稀粥1升を啜る
大黄黄連瀉心湯方
- 大黄黄連瀉心湯掲載条文傷寒論154条・164条
- →瀉心湯類の比較について
条文解説条文を細かく解釈してみよう
傷寒真菌感染。
大下後 復發汗瀉下療法と発汗療法で脱水、電解質異常、酸塩基平衡異常+消化機能異常が起こる。
心下痞惡寒者 表未解也 不可攻痞 當先解表消化管が動いてない(心下痞)。悪寒はさらなる発熱があると考える。
表解乃可攻痞 解表宜桂枝湯 攻痞宜大黄黄連瀉心湯大黄黄蓮はタンニン酸ベルベリン(止瀉薬)と考えて良い。
考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?
???