傷寒論 辨太陽病脉證并治下第7-164条

原文

傷寒大下後 復發汗 心下痞
惡寒者 表未解也 不可攻痞 當先解表 
表解乃可攻痞 解表宜桂枝湯 攻痞宜大黄黄連瀉心湯 二十六 瀉心湯用前第十七方

傷寒。大いに下せし後、復た汗を發し、心下痞す。
惡寒する者は表未だ解せざる也。痞を攻む可からず。當に先ず表を解すべし。表を解せば乃ち痞を攻む可し。
表を解するには桂枝湯に宜し。痞を攻めるには大黄黄連瀉心湯に宜し。(二十六 瀉心湯は前の第十七の方を用いる)

桂枝湯方

エキス剤有

桂枝湯

  • 桂枝掲載条文傷寒論12条13条15条17条18条19条24条25条26条28条30条42条44条45条53条54条56条57条63条91条95条106条162条164条234条240条276条372条387条、金匱要略17-36条(傷寒論372条と同文)・20-1条21-8条
  • 傷寒論12・13・15・24・25条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、生姜(切る)、大棗(割く)、三味(桂枝・芍薬・甘草か?)を㕮咀(細かく切る・砕く)する、服用後熱い稀粥1升を啜る
  • 傷寒論42・44・45・53・54・56・57・91・95・276・372条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、生姜(切る)、大棗(割く)、服用後熱い稀粥1升を啜る
  • 傷寒論234・240条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、大棗(割く)、服用後熱い稀粥1升を啜る
  • 金匱要略10-19条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、全薬味を刻む
  • 金匱要略17-36条:桂枝(皮を除く)、甘草(炙る)、全薬味を㕮咀する 服用後熱い稀粥1升を啜る

大黄黄連瀉心湯方

エキス剤無

大黄黄連瀉心湯

条文解説条文を細かく解釈してみよう

傷寒真菌感染。

大下後 復發汗瀉下療法と発汗療法で脱水、電解質異常、酸塩基平衡異常+消化機能異常が起こる。

心下痞惡寒者 表未解也 不可攻痞 當先解表消化管が動いてない(心下痞)。悪寒はさらなる発熱があると考える。

表解乃可攻痞 解表宜桂枝湯 攻痞宜大黄黄連瀉心湯大黄黄蓮はタンニン酸ベルベリン(止瀉薬)と考えて良い。

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

???