金匱要略 五藏風寒積聚病脉證并治第11-16条

原文

腎著之病 其人身體重 腰中冷 如坐水中 形如水状 反不渇 小便自利 飮食如故 病屬下焦 身勞汗出 衣裏冷濕 久久得之 腰以下冷痛 腹重如帶五千錢 甘薑苓朮湯主之

腎著の病、其の人身體重し。腰中冷えて、水中に坐するが如し。形は水状の如し。かえって渇せず、小便自利す。飮食はもとの如し。病は下焦に属す。身勞すれば汗出で、衣裏冷濕す。久久にしてこれを得たり。腰以下冷痛す。腹重きこと五千錢をおびるが如し。甘姜苓朮湯(苓姜朮甘湯)これを主る。

甘草乾薑茯苓白朮湯方

甘草 白朮各二兩 乾薑 茯苓各四兩 
右四味 以水五升 煮取三升 分温三服 腰中即温

エキス剤有

甘姜苓朮湯(苓姜朮甘湯)

甘姜苓朮湯(苓姜朮甘湯)の飲み方

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条文解説条文を細かく解釈してみよう

腎著之病腎著之病=腎障害と考えているのだろうか(甘草を使っているが…)?

其人身體重浮腫あるいは倦怠感を指す。「形如水状」なので浮腫であろう。

腰中冷 如坐水中強い冷えがある。貧血による冷えか。

形如水状水症のようである。貧血による浮腫か?

反不渇 小便自利 飮食如故

病屬下焦脊髄下部に病変があるとしている。エリスロポエチン不足か?

身勞汗出 衣裏冷濕貧血。

久久得之慢性疾患によるもの。

腰以下冷痛 腹重如帶五千錢「腹重如帶五千錢」の下りは有名な一文である。

腰中即温

考察この条文はどのような症状を指しているのだろうか?

結核性脊椎炎(脊椎カリエス)?